タンザニアの旅
南アフリカのヨハネスブルクから飛行機で約4時間半、タンザニアの経済中心であるダルエスサラームへ到着しました。タンザニア経済の中心地ではあるものの、法律上での首都はドドマという都市のようです。
タンザニアの基本情報から。
人口:
約4,622万人(2012年)
面積:
94.5万平方キロメートル(日本の約2.5倍)
人:
ウガンダ人と似ている。挨拶に始まり、ちょっかいを出してきたり、やたらとしつこいこともある。よく言えばビジネス、サービス精神旺盛。フレンドリー。
街並み:
平地で海があることを除けば、街の清潔度合い、ショッピングモールやオフィス街、ウガンダと似たレベル。海が近いので景色は良く、海鮮が食べられる。インドやアラブ系住民が多いからか、スパイス農場がたくさんあり、スパイスで作ったカレーもおいしい。
言語:
街中では、英語がほとんど通じない。スワヒリ語をちょっと知っているだけで、買い物が楽になる。日本人観光客も多いようで、カタコトの日本語で話しかけられることが多い。
空港からタクシーで約30分でダルエスサラーム中心街へ到着しました。既に夜だったので、ここで活動する青年海外協力隊の家へ泊まらせてもらいました。そこで活動する彼の職種は「料理」。職業訓練校で生徒に料理やサービスを教えているそうです。
また、ここでタンザニアの旅を一緒に続ける友だちとも合流しました。彼はケニアの首都・ナイロビで活動する青年海外協力隊です。3月にマラウィ、ザンビアへ行ったときも一緒でした。ちなみに彼の職種は「品質管理」。ケニア中にある倉庫に保管されている緊急食であるメイズ(トウモロコシ)の品質を管理をしているそうです。
青年海外協力隊はいろんな職種があり、人生おもしろそうな人ばかりです。
それからケニアといえば、最近起きたテロ。
実は彼がよく行くショッピングモールでテロ組織・アルシャバーブが起こした無差別テロだったらしく、一歩間違えば巻き添えを食らっていたそうです。恐ろしいことです。ケニアと隣接するウガンダにもアルシャバーブの一味が侵入したとの情報もあり、自分も人事とは思えません。
ですが、旅中はテロのことなんてすっかり忘れていました。ダルエスサラームからフェリーで約2時間、ザンジバル島へ向かいました。ザンジバル島は世界的にも有名で、観光客で溢れるリゾート地です。
到着すると、そこには古びた白い建物が並んでいました。そこは「ストーンタウン」と呼ばれ、街自体が世界遺産に登録されているほどの、赴きある街並みです。狭い道路に白い建物が所狭しと並んでいますし、道は迷路のようで、何度も迷いました。
狭いところでは、隣接する建物を同時に触れることができるほど狭いです。
その日は海のきれいなビーチまで一気に行きたかったので、そのままバスでザンジバル島の北部にある「ヌングイ」という街へ。バスで約2時間、ケンドゥワロッジというところに宿泊を決め、まずは荷物を置いて海沿いのレストランへ!
ツナの詰まったイカリングは、特に美味しかったです。すぐ隣の海で揚がったものなので、新鮮です。
昼食後に着替えてビーチに行くと、とても美しい海が広がっていました。エメラルドグリーンの海には感動しました。砂は貝殻の粉のようで、真っ白でサラサラ。寝っころがって砂だらけになっても、ベタベタとくっつくことはありませんでした。
シューノーケリングもでき、必要なもののレンタルもできます。スキューバーダイビングもできるみたいです。少し沖に出てみたかったので、船をハイヤーしてシュノーケリングを楽しんできました。水族館で見るようなカラフルな魚、ウニやサンゴをたくさん見ることができました。
日が暮れるまで充分に楽しみ、日没後にロッジへ戻りました。そしてここが宿泊したロッジ。
それからディナー。
炭火で焼いてレモンを縛っただけの海鮮は、美味でした!タンザニアビールも美味しかったです。
ディナーを終えると、レストランの一部がステージになっていて、タンザニア人による伝統的なダンスやアクロバットが始まりました。朝まで続いたらしいのですが、途中で疲れて寝てしまいました。
翌朝、朝食を摂った後に再び泳ぎ始めました!近くにいた白人と黒人のハーフの子。かわいかったです。
筋肉痛になるくらい泳ぎました。海がきれいすぎて、いつまでも泳いられそうでした。そして、泳いだ後はまた食べる。笑
泳いで食っての繰り返しですが、全く飽きません。
ランチは海鮮ピザ。これもまた最高でした!
何日か過ごしたかったのですが、その日の午後にはビーチを離れ、スパイスツアーへ参加してみました。先述のように、タンザニアは中東アラブ系やインド人がいるからだと思いますが、スパイスをあちこちで栽培している、スパイス農場が多数あります。
参加してみると、おもしろいものでした。よく知っているバニラ、アロマオイルなどでよく聞くレモングラス、ケーキにかかっているシナモンなどなど、名前は知っていても自然に植わっている状態でみることはほとんどありませんし、直接食べてみたりできることも特徴です。木の実や皮を削り、1つ1つ説明してくれます。
スパイスツアーと言っても、そこらじゅうに植わっているもの、何でも説明してくれます。木から落ちたばかりのコットン、アロエベラ、ショウガ、唐辛子などなど。
こんな姿のパイナップル見たことありますか?
「この赤い実を潰して、女性が口紅として使うんだよ。」と言って自ら試してくれた男の子。
ツアーを終えるとお土産があり、きれいにパックされたティーやコーヒー、たくさんのスパイスが売っていましたので、いくつか購入してみました。特に美味しかったのは、バナナティー。ウガンダにはありませんし、珍しいです。
ツアーを終え、車を降ろしてもらったところは再びストーンタウン。街を散策してみました。
ザンジバル島で有名な、重い扉。一般家庭のドアもこんな感じです。
ちなみに、ザンジバルにある国立病院を訪問してみたのですが、病棟への入り口も、この扉でした。
これが国立病院の外観です。タンザニアからウガンダへ看護師やドクターの学生が教育に来るくらいなので、医療レベルで言えば、ウガンダの方が上らしいです。
医療が進んでなくとも、見所のたくさんあるとても魅力ある国です。
また芸術的センスに溢れたこの街で、一際目立つのが「ティンガティンガ」という絵画。動物をアニメチックに書いた絵画です。
路上で絵を描いている人もよく見かけますし、芸術家が多いようです。
マーケットに並んでいるカラフルなマカロニにすら、お洒落だなーと感じました。
お菓子でイルカを作っていたかわいい女の子。カメラを向けると変な顔ばかりしますが、それもまたかわいい。笑
待っていたお母さんが現れて、はにかむ女の子。
変な絵とCDを売りつけられる日本人。笑
ザンジバルでとれたスパイス+ザンジバルでとれた海鮮で作った、絶品カレーを紹介しておきます。1日3食食べれるほど病み付きになりました。
メイズの粉を練って作られた、「ウガリ」と食べるフィッシュカレー。
ビリヤーニと食べるタコカレー。
3種類の異なるカレーソースにつけて食べるカレー。
海岸沿いを歩けば、大きな公園があり、たくさんの観光客で賑わいます。
毎晩そこには屋台が並んでいます。日本語の単語を知ってる人も居て、
「イカ!タコ!カニ!エビ!!」と叫んで売っています。
ストーンタウンには2泊しました。旅最後の地だと思うと、ちょっと悲しい気分です。
最終日はフェリーでダルエスサラームへ戻り、ルワンダを経由してウガンダへ戻ってきました。旅行から帰ると、そこはまだアフリカ。何とも不思議な感じですが、特に自分の家があるマサカへ戻ってくると、ホッとするもんです。
11日間の短い旅でしたが、たくさん経験させてもらいました。ウガンダに住んでいるので、訪れた国々でウガンダ人との比較ができることも、旅をしていて楽しいことでした。
残りの任期は、予定では約2ヶ月です。次の進路についてはまだあれこれと悩んでいるところです。ウガンダ生活もラストスパートの域に入ってきましたので悔いの無いように楽しみます!
Ichimasa