ウガンダの人口

今回はウガンダの人口についてです。
ウガンダで生活していると、兄弟が何人いるのかよく聞かれることがあります。
正直に「2人。」というと、「え!?お母さん何かあった?」「小さいころに兄弟を亡くしたんだね。」とか余計な心配をされます。そして、これが日本の平均だと言うとビックリされます。中国の一人っ子政策を知っている人がたまにいて、日本もそうだと勘違いしてる人もいます。
そしてほぼ間違いなく次にくるのが日本の人口についての話題。日本は1億2500万以上だと伝えると、これもまた驚かれます。
このやり取り、ウガンダにいる間に何度同じ会話をしたか分からないくらい頻繁に出てくる話題です。お金と食べ物の話の次くらいによく出てきます。
ウガンダは現在、人口約3700万人です。日本のように国勢調査などは無く、病院ですらきちんとデータ管理がされていないこの国ですので、正確な値ではなく、統計に基づいたデータです。ウガンダの驚くべきところは、2011年までは、約3450万人でした。ものすごい勢いで増えています。そして新聞記事によると、2100年には世界で10番目に人口の多い国となるそうです。
日本の3分の2ほどしかない面積の小さなウガンダは、このまま人口爆発を続けると、中国やインドのように、他国へ移民して生計を立てる人が増えていく気がします・・・。



そして病院で働く一人として気にしたい「平均寿命」。現在は56歳前後ですが、2100年には80歳近くまで平均寿命が延びている予定だそうです。
平均寿命80歳といえば、現在の日本。この予想が当たっているとすると、単純に考えてウガンダがあと100年すると日本くらいの生活環境、医療設備が整って医療の質が日本並みになるのかなーと読み取れます。エイズ結核マラリア、下痢や肺炎、交通事故などで死因の大半を占めるこの国でも、100年後には医療制度がしっかり確立されて寿命が延び、がん患者や心臓病、脳梗塞で亡くなる人が増えて日本と同じような道を辿るのでしょうか・・・。



実は日本でエンジニアとして勤務しているとき、癌やアルツハイマーを画像診断する医療機器の修理や点検、病院への据付けを担当していました。日本人にとっては大事なこの医療機器も、ここウガンダには1台もありませんし、必要ともされていません。あと100年もすればアフリカでの需要が増えているのかもしれません。問題は100年後、自分は128歳・・・この世に存在していないことですね。笑
自分にとっては祖父母の世代である、団塊の世代が現在を生きているウガンダ。日本の過去へタイムスリップして生活しているような気分です。発展途上国の将来は現在の先進国のような姿かもしれませんが、先進国の100年後を創造するのは難しいことです。
日本がウガンダ人に助けられる、そんな日が来ても不思議ではないように思います。
タイムマシーンに乗れることなら、100年後の世界を見てみたいですね。


Ichimasa